進学校が実績を出せる理由

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進学校が実績を出せる理由

進学校が実績を出せる理由

①中学(高校)入試に込められたメッセージ

 

2017年度の高校別の大学合格実績が出そろいました。

新進気鋭の進学校の躍進や、名門都立高校の復活などで、昔とはランキングも様変わり

しました。

 

とはいっても、ランキングに入る学校はやはり、有名進学校。

前年度、東大0名から、一気に89名合格”とはなりません。

それは、なぜでしょうか。

 

 

 

・厳しい中学受験・高校受験を乗り越えてきたから。

・困難を乗り越えるだけのストレス耐性がある

・ハイレベルな環境で、もまれている

・学校の指導力

・地頭がいいい

 

 

 

などなど、いろいろ考えられると思います。

やはり、進学校の生徒は、勉強に向いているんだなと思ってしまいます。

 

 

 

ただ、個人的には、そう思っていません。それらは要素の一部でしかない。

彼らは、中学(高校)入学段階で、大学受験に向けた準備をしていることだと思います。

 

つまり、「中学(高校)入試=大学受験のための勉強」といってもいいでしょう。

 

 

 

 

 

②問題の中身

 

開成高校の英語を見てみましょう。

 

 

 

 


☆開成英語の意図

   高校入学時までに、  

   中堅大学レベル(日東駒専~MARCH)の語彙・文法力を

 

 

開成英語は、とにかく、語彙・文法が問われる。それも、大学受験レベルの内容。

 

もちろん、思考力(論理・文法運用力など)が必要な局面もあるが、

知っていれば解ける問題が多いのが特徴。

 

では、どうしてそうなるのかー開成生の大半が狙うであろう東大英語が要因

 

一般的に、英語の問題は、知識力と論理力の2つの観点から出題されるが、

東大英語は、論理力が必要な問題で占められる。

 

つまり、知識で点が取れればラッキーで、頭を使う問題ばかり。そして、その勉強をするためには、

前提として、知識が必要。

 

よって、高校入試までには「大学受験基礎レベルは終えていてほしいというメッセージが問題に

込められているのだ。

 

文構造(5文型)を見抜く・使う

平成25年度 1問1(C)空所補充

S’    V’

Most people nowadays would find this picture of the universe (the old lady talked about) rather (C).

S          V       O                                                       ?

 

解説

 

この空所補充問題は「文法」と「論理」が問われています。

今回、「論理」は簡単で、おばあさんの思う「宇宙」と、博士の考える「宇宙」が対比(逆)なので、

国語力があればCに入る言葉は想像しやすい。

 

ただ、文法がわかれば、より明確に答えが出せる。

 

ポイントはfindの語法。ここを「見つける」ととらえたらアウト。

 

これはfindのもう一つの用法、find O+C「OがCとわかる)という第5文型(O=C)に見抜けるか

どうかです。“おばあさんが語った宇宙(O)が(C)と同じ”という根拠から、答えを選べばいい。

 

 

 

語彙力(文法・Idiom)の強化

平成24年度 2問4(7)空所補充

Ryoko said that a modern-day joke is that Rome is the eternal city because it is eventually ( 7 ) construction.

 

解説

 

開成英語の長文は、原則、「論理をおさえつつも、文法・語彙で解く」のが基本です。

しかし、時折、知識でサクッと解ける問題もあります。今回は、under construction「工事中」を知って

いれば、終わり。ものすごく簡単でラッキー問題です。

 

このIdiomが高校レベルであるということを除いては。

 

これは中学生泣かせだと思います。どこまで覚えればいいんだと、途方に暮れるでしょう。


 

 

と、こんな調子です。

 

 

 

難関国立・私立はもちろんのこと、公立の独自作成問題も同様、特別な対策をしなければ

チャレンジすらできないのが常識。

 

 

 

それもそのはず。さらに3年後に控える「大学入試」のためだからです。

 

「中学範囲を逸脱=大学受験の基礎はやっておいてね」ということです。

おおざっぱに言えば、高1の教科書の中で、半分くらいは分かっている状態です。

 

 

 

 

 

事実、理Ⅲ合格者No1の灘高校では、

高3の春の段階で「東大2次試験を50%(理Ⅲは70%)」取れるように指導しています。

 

この指導を可能にするためには、入学段階である程度の下地ができていなければ

不可能でしょう。

 

そして、関東でこれをやっている学校はほぼありません。灘が理Ⅲに強いゆえんは

そこにあります。

 

 

 

なお、東大合格率が高い、筑波大学附属駒場高校は、公立なので進度が遅い=一般の高校生

と同じなはずですが、入試問題は、特別な対応をしなければ突破できないレベル。

 

なにより、ほとんどの子が塾・予備校に通って、きっちり準備しています。

 

③まとめ

 

受験は、「自分の行きたい学校に入るために、1年間頑張るもの」

時代変われど、これは昔から変わらないと思います。

 

 

 

ただ、多くの人は「合格=目的」となってしまいがちです。突破さえすればよいと。

もちろん、生徒はそれでもいいと思います。試行錯誤しながら、自分を高めることに専念

してほしい。

 

しかし、周りの大人は、冷静になる必要があります。

 

目先の成績、出来・不出来に一喜一憂してはいけません。

子供の特性を見定めて、どのように大学受験まで導いてあげるのかー陰に日向に

子供を支えていかねばなりません。

 

もちろん、東大・難関私立合格だけが素晴らしいわけではありません。

 

昨今、大学のサービス競争が激化しており、近畿大学や法政大学のような躍進目覚ましい、

価値のある大学も増えてきています。海外の大学も、一つの手段かもしれません。

 

 

 

どのような学校がいいのか。

どのタイミングで受験させるのか。

 

 

 

”高学歴を身につけさせてあげたい”と思うのであれば、近視眼的なものの見方でなく、

構造的に考えていくことが、より求められている時代なのかもしれません。

 

 

 

連絡先  Medicus  担当 伊藤
e-mail
toiawase@medical-stage.com 

電話

03-3401-5281 *営業時間 平日9時~17時

 

 

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