目指せ満点 センター現代文 短期集中講座① 「~どういうことか」問題は、言い換えに注目

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目指せ満点 センター現代文 短期集中講座① 「~どういうことか」問題は、言い換えに注目

こんにちは。国語科講師の長島です。今回はセンター試験の現代文についてご説明差し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

さて、センターに限らず現代文では「イコールの内容を把握する」というのが非常に重要なポイントになります。というのも、傍線部とイコールの内容を文中から見つければ正解がわかる、という類の問題が頻出だからです。たとえば、「傍線部とはどういうことですか」という設問です。これは傍線部の説明を求めているということです。

 

では、説明するというのはどうすることなのでしょうか。「優秀」という言葉を説明せよと言われたら「優れているということだよ」と答えればいいですね。そして、「優秀」と「優れている」は同内容です。同内容ということはイコールになっているということです。要するに、説明するということはイコールの内容を答えることなのです。

 

では、センター試験においてイコールの内容を答える問題はどれくらいあるのでしょうか。2017年の問題においては大問一の評論で24点(問二・三・四)、大問二の小説で26点(問一イ・二・三・四)でした。センター試験の現代文は100点満点です。これに漢字の10点分を加えると、もう6割になります。さらに消去法で解く類の問題を加えれば、8割にもなります。以上より、きちんとイコールの内容を答える問題で得点できるようになれば高得点を目指せることがわかります。ということで、これから2017年度大問一でイコールの内容を答えて対処する問題を解説していきたいと思います。

 

なお、言い換えのパターンは主に3つ。

「三段論法」

「言い換え」

「ブロック分け」 これらを使い分けていきます。

 

 

 

まずは問二からです。傍線Aの説明を求めている問題でしたから傍線Aとイコールの内容を考えます。910行目をでは、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問2 傍線部A「現代の科学技術は先進国の社会体制を維持するというものになってきた」とあるが、それはどういうことか

現代の科学技術は、かつてのような思弁的、宇宙論的伝統に基づく自然哲学的性格を失い、先進国の社会体制を維持する重要な装置となってきている

 

ここから、傍線A=現代の科学技術は先進国の社会体制を維持するというものになってきた(X)だとわかります。それをふまえて、13~16行目に注目です。

 

現代の科学‐技術では、自然の仕組みを解明し、宇宙を説明するという営みの比重が下がり、実験室の中に天然では生じない条件を作り出し、そのもとで様々な人工物を作り出すなど、自然に介入し、操作する能力の開発に重点が移動している。その結果、永らく人類を脅かし苦しめてきた病や災害といった自然の脅威を制御できるようになってきた

 

人類を苦しめてきたものを制御できるのなら、社会体制は維持できますよね。また、その制御が可能になった代わりに、自然の仕組みを解明し、宇宙を説明するという営みの比重は下がったのです。以上より、現代の科学技術は先進国の社会体制を維持するというものになってきた(X)=自然の仕組みを解明し、宇宙を説明するという営みの比重は下がったが、永らく人類を脅かし苦しめてきた病や災害といった自然の脅威を制御できるようになってきた(Y)が成り立ちます。

傍線A=Xで、X=Yでしたから、傍線A=Yということになります。

※  X=YのXは傍線Aに置き換えられるためです。この考え方を三段論法と呼びます。入試頻出の考え方ですから、ぜひ覚えてください。

 

 

以上より、X・Yと合致する選択肢を選べば終了です。そしてそれらと合致するのは⑤だけでしたから、答えは⑤です。なお、②の選択肢が紛らわしいですが、後半の「国家に奉仕し続ける任務を担うものへと変化している」がXと合いませんので不適です。

すこし長くなりましたので、簡単にまとめてみましょう。


問二 まとめ

9~10行目より

傍線A=現代の科学技術は先進国の社会体制を維持するというものになってきた(X)

また、13~16行目より

X=自然の仕組みを解明し、宇宙を説明するという営みの比重は下がったが、永らく人類を脅かし苦しめてきた病や災害といった自然の脅威を制御できるようになってきた(Y)

 

傍線A=X X=Y よって、傍線A=Y  → 三段論法!

 

以上より、X・Yと合致する⑤が答え!


 

 

問三の解説に移りましょう。傍線Bの説明を求めている問題ですから、傍線Bとイコールの内容を考えます。

 

 

 

問3 傍線部B「こうして『もっと科学を』というスローガンの説得力は低下し始め、『科学が問題ではないか』という新たな意識が社会に生まれ始めているのである」とあるが、それはどういうことか

 

傍線Bの説明を求めている問題ですから、傍線Bとイコールの内容を考えます。ちなみに、傍線Bは「こうして『もっと科学を』というスローガンの説得力は低下し始め、『科学が問題ではないか』という新たな意識が社会に生まれ始めているのである」という内容でした。要するに、科学の評価が低くなってきているのです。16~17行目を見れば、これとイコールの内容を作れます。

 

科学‐技術の作り出した人工物が人類に様々な災いをもたらし始めているのである。

 

ここを用いて「科学から生まれたものが人間に災いをもたらし始めたので、科学への疑いのまなざしが生まれ始めた(X)」としてあげれば、傍線Bとイコールになりますよね。どちらも「科学の評価が低くなってきている」という内容ですから。ということで、Xと合致する④が答えになります。

 

では、最後の一問です。問四の解説をしていきます。

 

 

問4 傍線部C「ゴレムのイメージに取り換えることを主張したのである」とあるがそれはどういうことか

 

 

傍線Cの説明を求めている問題ですから、傍線Cとイコールの内容を考えていきましょう。

 

今回はブロック分けという手法で対処します。

 

傍線Cは「ゴレムのイメージに取り換えることを主張したのである」という内容です。前半の「ゴレムのイメージ」をX、後半の「取り換えることを主張したのである」をYと置きます。X・Yそれぞれとイコールの内容を考えてつなげれば、傍線Cとイコールの内容が出来上がりです。このような手法をブロック分けと言います。では実際にやってみましょう。Xからいきます。23~26行目に注目です。

 

ゴレムとはユダヤの神話に登場する怪物である。人間が土と水から創りだした怪物で、魔術的力を備え、日々その力を増加させつつ成長する。人間の命令に従い、人間の代わりに仕事をし、外敵から守ってくれる。しかしこの怪物は不器用で危険な存在でもあり、適切に制御しなければ主人を破壊する威力を持っている。

 

ここを見れば、ゴレムのイメージ(X)=「人間のためになる存在だが、害になることもあり得るというイメージ」だとわかります。

 

Yの「取り換えることを主張したのである」は簡単ですね。交換すべきだと述べたということです。以上二点をつなげてあげれば、「人間のためになる存在だが、害になることもあり得るというイメージに交換すべきだと述べた」となります。これが傍線Cとイコールの内容です。したがって、これと同内容の③が正解になります。ほかの選択肢はXとイコールの内容を捉えきれていません。

 

 

 

いかがでしたか。現代文という科目にもこのような解き方が存在しています。その解き方をまずは知りましょう。そして、それを意識しながら問題を解いていけば点数が安定してきます。この記事をしっかりと読み込んで過去問をいくつか解いてみてください。得点力がより確かなものになっていきますよ。次回は2017年度の大問二を解説いたします。ご期待ください。

たということです。以上二点をつなげてあげれば、「人間のためになる存在だが、害になることもあり得るというイメージに交換すべきだと述べた」となります。これが傍線Cとイコールの内容です。したがって、これと同内容の③が正解になります。ほかの選択肢はXとイコールの内容を捉えきれていません。

 

いかがでしたか。現代文という科目にもこのような解き方が存在しています。その解き方をまずは知りましょう。そして、それを意識しながら問題を解いていけば点数が安定してきます。この記事をしっかりと読み込んで過去問をいくつか解いてみてください。得点力がより確かなものになっていきますよ。次回は2017年度の大問二を解説いたします。ご期待ください。

 

 

 

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